むし歯は自然に治ることはありません!!
初期の段階なら削らずにむし歯の進行を防ぐことが出来ますので、おかしいなと感じられたらすぐに受診されることをおすすめします。

一般歯科

一般歯科とは、むし歯や歯周病の治療、義歯(入れ歯・さし歯)など、通常歯科医院で受ける歯の治療のことで、口腔外科や矯正歯科、小児歯科など専門歯科とは区別する意味で用いられます。

むし歯

むし歯とは、ミュータンス菌などのむし歯菌に歯が溶かされ、う蝕(穴が開いた状態)になった状態を「むし歯」といいます。
初期の段階では自覚症状がなく、ご自身で気づくことがほとんどありません。
初期の段階であれば歯を削らずに済むこともあり、治療時間や費用の節約にもなりますので早期発見が大切です。
初期の段階を超えて歯に穴が開くとむし歯は進行する一方です。治療をせずに自然に治ることは決してありません。
状態が悪くなると通院も数ヶ月に及び、最悪の場合抜歯することになります。

むし歯の進行度はC1〜C4に分類され、程度はC1は軽く、C4は重度のむし歯となります。

分 類 進 行 度
CO むし歯 COCOとは、要観察歯のことです。
学校歯科健康診断の分野で、むし歯ではないがむし歯に進行する可能性のある歯として、COが取り入れられています。
むし歯は認められないが、褐色窩溝や白濁、褐色斑などが認められる歯。
適切な指導と管理で虫歯になるのを予防します。
C1 むし歯 C1C1は、初期のむし歯で、エナメル質だけで象牙質まで進行していない軽度のむし歯です。
痛みも感じないのでご自身ではほとんど気づくことがありません。
このような初期のむし歯の場合は、一般的に削らずに予防的治療をします。
C2 むし歯 C2C2は、象牙質まで進行したむし歯です。
むし歯は象牙質に達すると進行が一気に加速されます。この段階になると痛みも出てきます。
治療もむし歯に侵されている部分を、取り除くために削ることになり、削った部分にコンポジットレジン充填やインレーなどを使った詰め物治療を行います。
C3 むし歯 C3C3は、歯髄まで達したむし歯です。
この段階になると非常に強い痛みが出てきます。
根管治療も必要になり、治療時間も費用もかかるようになります。
また、治療で歯髄を取った場合は歯がもろくなり割れやすくなるのでクラウンによる補綴治療を行います。
C4 むし歯 C4C4は、むし歯で歯冠部分がほとんどなくなり、歯根しか残っていないような状態です。
ここまで進行すると、ほとんどの場合抜歯になります。

歯周病

健康な歯初期の段階ではほとんど自覚症状が無いために気づかないことが多く、成人の80%が歯周病にかかっていると言われています。 また、進行すると完全治癒することが非常に難しいのが歯周病です。
歯周病は、歯の表面に付く歯垢(プラーク)に含まれている歯周病菌(細菌)によって、歯茎や歯槽骨(歯を支えている骨)に炎症を引き起こす感染症です。「歯槽膿漏」も歯周病の一種です。

歯周病の歯症状としては、歯茎が腫れて出血をしたり、膿が出たりします。むし歯とは違って痛みを感じないことが多いので、治療をせずにそのまま放置し歯がグラグラ動いてきてはじめて気づくことも多く、その時にはすでに歯を支える歯槽骨が溶けて、手遅れということもあります。
歯肉炎の初期段階ならば、歯みがきで歯垢を取り除き、歯石を除去することで治療できます。
歯周病は治療に時間がかかり、症状が進行していれば治療をしても歯が抜けてしまうこともある怖い病気です。
歯周病の予防には定期的に行う P.M.T.C が効果的です。

詰め物・被せ物・義歯

詰め物・被せ物は、固定されて取り外しはできません。

詰め物

初期のむし歯は、むし歯を削り取り、詰め物(インレー)を詰めるて治療は終わります。
むし歯の大きさや噛合わせの状態によっては詰め物ではなく、被せ物(クラウン)による治療をする場合もあります。
材料には金属、プラスチック、セラミックで作られたものなどがあり、保険適用外の材料を使用すると費用がかかります。

差し歯・被せ物

歯に歯根部分が残っている場合、歯根の上に土台をでつけて人工の歯をかぶせます。
こちらも保険適用と保険適用外があり、保険適用での差し歯は素材にプラスチックが使われます。
保険適用外治療の場合は、おもにセラミックを使用し長年の使用にも丈夫で変色もしませんが費用がかかります。

ブリッジ

ブリッジ抜けた歯の前後に健康な歯がある場合は、健康な歯を利用して歯のない部分に橋を渡すようにダミーの歯を作って噛めるようにするのがブリッジです。
人工の歯の材料を選択することにより天然の歯と遜色のない審美的な修復が可能です。部分入れ歯よりは咬む力が回復します。
しかし健康な歯を削ってその歯を支えにするので、健康な歯に負担がかかり将来的に支えになる健康な歯を失う原因となる場合があります。
こちらも保険適用と保険適用外があり、保険適用外の材料を使用すると費用がかかります。

義歯(義歯は、取り外しができます)

部分入れ歯
抜けた歯の近くに支えとなる歯がない場合など、ブリッジで対応できないような場合に有効です。
隣の歯にバネで固定して噛めるようにする方法です。
咬合力は健康な歯の30〜40%程度です。ブリッジのように健康な歯を削らずに済みますが、どうしても口の中に違和感を感じやすいです。
こちらも保険適用と保険適用外があり、保険適用外の材料を使用すると費用がかかります。

保険適用入れ歯

保険適用外入れ歯

総入れ歯
歯が残っていない場合は総入れ歯になります。
こちらも保険適用と保険適用外があり、保険適用外の材料を使用すると費用がかかります。
保険適用の場合の義歯床はプラスチックでできています。 保険適用外には、金属床義歯などがあります。